海を渡った日本の顔
2026-06-25 ・ 再生26分 ・ 読了5分
#131_たけしの風雲城が有名?海外で有名な日本のコンテンツ
⚡ この回で得られること
- たけしの風雲城はYouTube経由でいまも海外の若者に視聴されている
- ドラゴンボールZは「DBZ」として海外ではオリジナルより圧倒的に有名
- 戦隊ものは各シリーズがパワーレンジャーとして米国でローカライズ放映されてきた
- 海外で言う「火鉢」はベニハナのエンタメ鉄板焼きで、日本に同等の店は存在しない
- キューピーマヨネーズは米スーパーでも売られ、日本の3倍の値段がつく
1. ツアーガイドが出会う「意外な日本通」
ガイド中の何気ない会話から、日本人でも知らないコンテンツが海外で独自の人気を得ていると気づかされる
ガイドをしているとお客さんとの会話で「日本で何が有名か知ってる?」と聞くと、え、それ知ってんの?みたいな回答が返ってくることがありますよね。
しかもなんか日本人でもよく知らんぞっていうものが、独自の広がり方をして向こうで結構人権を得ているものも少なくない。そういうのを知っておくのはツアーガイドをする時のネタになるかなと。
いいネタになりますよね。「これが流行ってんでしょう」「そうそう!」ってなれると楽しい会話になりますから。
2. 昭和テレビが海を越えた
たけしの風雲城と笑ってはいけないシリーズは、YouTube経由でいまも海外で視聴されている
たけしの風雲城は、私の世代よりちょっと前ですね。1980年代後半のコンテンツです。
あれはビートたけしの「元気が出るテレビ」の一コーナーで、車みたいなものに大砲がついていて乗りながらみんなで戦うという内容でした。リアクションしてる様子が面白いっていう感じで。
そのたけしの風雲城が、海外でも見ている人が多いんですね。
結構見てる人多いですよ。YouTubeでいろんなものが見られる環境が大きいと思います。英語で番組名を説明してもらっても分からなかったんですが、動画を見せてもらったら「あ、これか!」って。衝撃でしたよ、そんなの知ってんの?って。
同じような流れで、ダウンタウンの「笑ってはいけないシリーズ」も一時期海外でよく見られていました。コロナ前は特に話題にする人が多かったですね。
そういえば最近はあまりその話をするお客さんがいなくなりましたね。
3. ゴジラとアニメ——「向こうのシーズン」が基準になる
昭和ゴジラがいまもアメリカ民放で流れ、アニメは現地で放映されたシーズンが「正史」として定着している
意外と多いのがゴジラです。ハリウッド版のシンゴジラやゴジラマイナスワンじゃなくて、1950年代や80年代のオリジナルのゴジラがアメリカで普通に民放で流れているんですって。
アメリカの20代・30代でも「1980年代のゴジラが最高だよ」って語ってる人が結構いますよ。
アニメも国ごとに放映されたタイトルが基準になっていて、遊戯王、キャプテン翼、セーラームーン、それとガンダムはガンダムウィングという作品が特に有名で「そこなんだ」ってなりますよね。
それで言うとドラゴンボールも、オリジナルよりドラゴンボールZの方が海外では人気ですよね。
「DBZ」って言いますよね。「DBZが好きだよ」ってよく聞きます。 子供の頃にケーブルテレビで流れていたものがその国での基準になっている感じがします。
4. パワーレンジャーと「別の日本」
戦隊ものはシリーズごとにパワーレンジャーとして別タイトル化され、脚本も現地向けに書き直されている
戦隊もの、いわゆるパワーレンジャーも憧れてる人多いですよ。もうパワーレンジャー自体がアメリカのものみたいな感覚になってるくらい。
パワーレンジャーってジオ、ターボ、スペース、ギャラクシーとかいろんなシリーズがあって、日本の各シリーズを全部パワーレンジャーとして展開してるんですね。
日本で言う100何戦隊とか爆竜なんとかとか、全然違うシリーズが向こうでは一括りにパワーレンジャーとして続編扱いで出ているわけです。
脚本も原作を踏襲しながら海外のキャラクターを入れてローカライズしているんですね。 正しい日本のイメージも間違ったものも、こうして刷り込まれていくわけか。
下手したら日本にはパワーレンジャーがいると思っている人がいるかもしれないですね(笑)。
5. 村上春樹と「生き甲斐」本
文学では村上春樹が不動の人気。「生き甲斐」はスペイン人著者による日本論で欧米でベストセラー化した
読み終わった後に確実に得るものが余りないというか、それぞれの想像に任せますという感じの作品が多いですが、その余韻がいいって人も多い。1Q84や海辺のカフカは読んでる人が結構います。
読んでる人が多いという話で言うと、「生き甲斐」っていう本も聞きますよね。生きる理由のあの生き甲斐です。
(調べたら)著者はスペイン人で、2016年にスペインで出版されたんですね。「Ikigai: The Japanese Secret to a Long and Happy Life」というタイトルで。
スペイン語圏で流行って、その後英語に翻訳されて英語圏でも大ブレイクしました。日本人がどれだけ幸せに生きているかという考え方が新鮮だったんでしょうね。
「世界一幸福な国フィンランド」って聞いて実際に行ってみると「そんなことないよ」ってなるのと一緒で、外から理想化されやすいというのはどこの国も同じなんでしょうね。
6. 火鉢レストランという誤解
「火鉢食べたい」の正体はベニハナのエンタメ鉄板焼き。「火鉢を求めて日本に来ても見つからない」現実
間違った受け取り方をされているコンテンツで言うと、「火鉢」ですね。
「ランチ何食べたい?」って聞いたら「ア・イ・ウォント・ヒバチー」って言う人がいて。火鉢ってあの囲炉裏みたいなやつかと思うじゃないですか。
渡米した日本人が始めた「ベニハナ」というレストランがあって、そこのメニューに「火鉢」という料理があり、それが人気すぎて鉄板焼き全般の呼称になってしまったんです。
玉ねぎを積み上げて火山みたいにして火を噴かせたり、片手でいろいろな食材を鉄板上でさばいたりして、もうエンターテイメントなんですよ。
日本で普通の鉄板焼きに連れて行くとがっかりされます。エンターテイメントがないので。
この前も60代のアメリカ人に「火鉢行きたいんだけどどこがいい?」と聞かれて「日本にはないよ」と言ったら、「俺が信じてきた日本って何だったの?」みたいなショックの受け方でしたね。
7. キューピーとごんぱち——意外な人気の結末
キューピーマヨネーズは米国スーパーで3倍の値段で売れ、ごんぱちはキルビルの撮影地としてガイドの定番スポットに
居酒屋をやっている立場で言うと、キューピーマヨネーズは皆さん大絶賛ですね。
アメリカのマヨネーズは味がないんですよ。瓶から出しにくいやつで、まるで不良品を買ったかと思うくらい。 キューピーを知ってしまうともう満たされないですね。
やっぱりキューピーマヨネーズがベストだって言っていて、今アメリカのスーパーでも日本の3倍くらいの値段で売っているらしいですよ。
あと、ごんぱちという麻布十番の大きな居酒屋が世界的に有名で。キルビルという映画の壮絶なバトルシーンの撮影が全部この居酒屋の中でやられているんですよ。
本当の居酒屋なので麻布十番のわりに意外と安いんです。海外の方を連れて行くとすごく喜ばれるし、ガイドの間では結構定番のスポットですね。
色々ありますね。意外と海外で有名な日本のコンテンツ、皆さんが知っているものがあればぜひシェアしてください。
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