掛け算で、業界を動かす
2026-07-19 ・ 再生20分 ・ 読了3分
#1_マーケ課題は「掛け算」で解ける。業界の背中を押す新感覚番組始動!
⚡ この回で得られること
- マーケティングとセールスの違いは「続けられるかどうか」にある
- 足し算でなく掛け算の一要素を加えることで他との差別化が生まれる
- 業界のコアユーザーだけを見ていると次世代の取り込みに失敗する
- インバウンドの成熟化で「2回目以降」向けのローカル体験需要が急増中
- 映画・ゲームは世代を超えるマーケットを作り続けている好事例
1. 35年マーケターの自己紹介
1991年からマーケティング一筋、30社超の経験を持つユウイチさんが番組に登場。
今回ね、僕が知り合った面白い方と新しい番組を始めようということで。お名前は?
ユウイチさんは普段どういうことをされてる方でしたっけ?
マーケティングをずっと、1991年からやってきて、いわゆるマーケターというか、要するにマーケティング大好きで仕事も大好きみたいな感じ。基本は結果を出すのが大好きです。
聞いてる人の中には横文字でピンと来ない人もいると思うんですが、マーケティングって結局何なんですか?
マーケティングって、やりたいことがちゃんと世の中に出て認められて、買う人も受け取る人もやってる人もハッピーというウィン・ウィンの状態で「続けられること」。続けるのがすごく大事で、一瞬だけ売るのはセールスじゃないですか。
持続的に売っていくお手伝いを35社近くでされてきたわけですね。
就職だけじゃなくコンサルも入れると30〜35社、転職回数でも10回ぐらい。ベビーカーからお葬式まで、まさにゆりかごから墓場まで幅広く関わってきました。
2. 船の上から見えた業界の課題
12人乗りの船を持つほど釣り好きなユウイチが、釣り業界の門戸の狭さに気づく。
今ここで収録してるのがユウイチさんの船の上で。12人乗りでソファもベッドもシャワーもある本格的な船ですよね。
釣りって道具を全部揃えて自分でやらなきゃいけないハードルがあるし、お客さんの年齢分布もどうしても高い層に偏っている。でも、経験ゼロの20〜30代を連れて行っても「釣り、すごい楽しい」って言ってくれるし、自分で釣ったアジでアジフライを食べたら「もうお店のアジフライは食べられない」って言う人も多いんですよ。
それが増えていないのはなぜかというと、釣り船のレンタル体制が不十分だったり、釣った魚を針から外せない初心者のフォローができていなかったり。そこを改善すればもっとレジャーとして楽しめるはずです。
3. 批判ではなく提案——この番組の姿勢
番組のコンセプトは「業界の好きなところを見た上で、もっとよくなる提案をする」。
この番組で主に話していきたいのは、いろんな業界の課題と、リーディングカンパニーに対してマーケティングの立場から「本当にやるべきことはここじゃないの」という話ですよね?
そうですね。批判だけしたいわけじゃなくて、客観的に——僕が大好きだから釣りとかゴルフとかスポーツとか、Airbnb体験ホストをやってた民泊とかについて、「こういう風にやってくれたらいいのに」という提言の意味で「俺ならこうする」を話せたらと思ってます。
グローバルな企業が他の国で成功していても、日本ではやり方をかなり考えないと違う。海外のやり方の良さを取り入れながら、日本でやるならもう一つ「掛け算する要素」は何か、という話ができたらと思っています。
すごくシンプルに言うと、誰かのきっかけになってくれたら、それだけで十分幸せです。「なんかこういう見方もありなんだ」と思って一歩踏み出す背中を押せたら、もう大成功。
4. 関係人口が減る業界のリスト
釣り・ゴルフ・野球・ピックルボール——コアユーザーだけを見ている業界の共通課題。
釣り、ゴルフ、エアビー・民泊、あとはスポーツ系ですね。
野球は今サッカーより人気が落ちていますが、サッカーはボール1つでどこでも始められるのが強み。野球は場所・人数・道具がいる。でも野球には野球の面白さがある。そこをやりやすくするにはどうすればいいかとか。
新しいスポーツも色々出てきていて、ピックルボールって最近テレビでも取り上げられてますよね。小さなテニスコートで卓球みたいにやるスポーツで、男女差や体力差が出にくくて、初めてでもすぐ楽しめる。世界大会も開かれていますよ。
コアな人にしか向けていない業界が多い。ゴルフメーカーはプロゴルファーのことしか見ていなくて、若い女性ゴルファーに対して「やりたければやればいい」というスタンス。でも業界の未来を担うのはそういう次の世代なのに、そこに目を向けていないのが本当に気になる。
5. 掛け算マーケティングという発想
足し算ではなく、ここに一要素を掛けることで「本物」になる。
映画はそうですね。映画館かNetflixかの形の違いはあっても、世代を超えてコンテンツが届いている。
ゲームは間違いなくそう。作り手の思いと情熱がちゃんと受け手に届いている。ターゲットが変わるのに合わせてコンソールからスマホへと形を変えながら、ものづくりの質を保ち続けている。
うまくいってるところの考え方を参考にしながら、よくあるのが足し算でこう積み上げていったらよくなるという発想ですが、マーケティングで言えば掛け算じゃないと絶対成立しない。ここまでやると普通だけど、もう一個要素を掛けることで他とは違って、本当にいいことが本当にいいと伝わるようになる——そういう話ができればと思っています。
6. ゲストのリアルな悩みに答えるコーナーへ
業界論だけでなく、ゲストの具体的な事業課題にユウイチが即興で提案するコーナーも設ける。
もう一つやりたいのが、いろんなゲストに来てもらって、その人の仕事の悩みに対してユウイチさんがその場で提案する、というコーナーも。
それはぜひやりたい。それが、それ結構僕の生命線って言うぐらい得意です。
僕だと、秋葉原でオタク向けの体験ツアーと、英語で日本語を教えるオンラインレッスンの2事業があって。ツアーは閑散期に入っているので日本語レッスンを伸ばしたい、または2つをクロスセルしたいというのがある。次回以降でぜひお願いしたいです。
7. インバウンドの成熟化と地方分散
2回目以降の旅行者が増え、「ローカル」「非観光地」への需要が高まっている。
インバウンドが前年比を割れているという報道もあって、「インバウンドの成熟化」と言われています。初めて来る人が減りつつあり、東京タワー・浅草・秋葉原を一通り回った人が「次は何をしようか」と考え始めている。
新宿の歌舞伎町はもう行ったから今回はローカルな飲み屋に——吉祥寺のハーモニカ横丁とか新橋のサラリーマン街とか。インバウンドっぽくない、コアなところが2回目以降の旅行者に刺さり始めている。
民泊の定点観測でも、東京・大阪・京都という大都市では利用者が減って地方が増えている傾向がある。この分散をもっと加速させれば、日本全体にお客さんをバランスよく回せる。そこにマーケティングの力を使えたらいいですよね。
という流れで、全体的に「俺ならこうする」という趣旨の番組をやっていきたいと思います。それでは僕ユウキと——
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