磨いた刀はいらないか
2026-07-13 ・ 再生34分 ・ 読了5分
⚡ この回で得られること
- Claude Codeは影響範囲の調査から修正まで自律し、1時間の作業を5分に縮める
- 最新モデルは会社のセキュリティ審査を通過するまで本番では使えない場合がある
- AIコストが月千万規模でも、企業は保守を削減して新規開発にシフトし続ける
- 営業電話でもらったPDFをAIに読み込ませると、同等システムを自前で作れてしまう
- 「困っている」とふわっと投げると、自分が思いつかなかった解決策が返ってくる
1. 「AIラジオ」と寝不足の夜
番組名を言い間違えるほどAIが頭を占領している。よしきはFable 5を使い倒す寝不足の夜を過ごしていた。
始まりました、メンタルよわよわラジオ——あ、もう今日のテーマに引っ張られちゃった。「AIラジオ」って言いそうになった。
僕も寝不足でいろいろいじってます。Claude Codeですね。最新モデルのFable 5が1〜2週間前に出て、直後に使えなくなった。輸出規制がかかるとは思わなかったですね。それが七夕までの限定解放になったから、今しかないって頑張ってました。
うちの会社ではFable 5はまだ使えないんです。最新モデルって特有の脆弱性がある可能性があるから、精査して問題ないと確認できた上で解禁するフローになっていて。今はOpus など少し前のバージョンを使っています。
2. 1時間が5分になった
コードの削除1つに1時間かかっていた作業がAIで3〜5分に。エンジニアの日常が静かに塗り替えられている。
プログラミングは1行消すだけでいろんなところに影響が出るから、少し削除するだけでも1時間かかることがあって、それでレビューを出すみたいなフローだった。それをAIに「このコードを削除したい。影響範囲を調べて、必要な対応を全部してください」と投げたら、5分、ワンチャン3分でポンと出てくる。今まで1時間かかっていた仕事が終わってしまう。
すごいのはさ、ただお願いしたことをやるだけじゃなくて、実行して検証して、バグが出たらまた直してを繰り返して完璧になったら教えてくれるじゃない。それが手間かからなくていい。
最近このラジオの番組表みたいなものを作ったんだけど、Claude のスキルに「ノンデザイナーズデザインブック」の4原則——反復・整列・近接・コントラスト——を意識して作るよう設定しておくと、俺のテイストに近いものが出てくる。あとは「このカードをもっと上に持ってこよう」とか「前にいいって言ってた素材を使って」とか細かい交渉をするだけ。好みを学習させておくと、数回のやり取りで形になる。
ドメインを持ってるからサブドメインを変えて全体公開もしてます。Webへの公開フローも1回やれば覚えてくれるので、あとは繰り返してくれる。
3. エンジニアの商売が変わる
1人100万円・1ヶ月のシステム開発が、月数万円のAI利用料で代替される。企業のAI費用も月千万規模になっている。
ある記事で読んだのですが、1人が1ヶ月専業で100万円のコードを作っていたものが、月3万円ぐらい払えば数万行は余裕で作ってくれる。エンジニアの商売が成り立たなくなってきている。
今はまだAIを知らないクライアントがいるから商売が成り立っているけど、みんなが分かってきたら自分でやっちゃいますよね。俺も最近、予約管理システムの営業電話が来たら、資料のPDFを送ってもらってAIに読み込ませると、同等のものが結構いい感じで作れてしまう。
どれだけ責任を持てるか——サポートとか——がポイントになるんじゃないかな。
僕の会社は会員が4,000〜5,000万いる大手サービスで、保守メンバーが以前は1対7だったのが今は1対4〜5に縮まってきています。残りのメンバーはもっと課題のある新規プロジェクトへ移って集中する流れです。
今どこの企業も人を雇うよりAIを使う方がコスト高くなっていたりしてますよね。
数字をぼかして言うと、僕の部署だけでAI利用費が月に千万ぐらいかかってます。それでも会社は保守の工数を減らして新規開発に使えるお金と人数を増やしていく方向を、めちゃめちゃ言ってます。
4. 確定申告と個人活用のアイデア
仕事以外でのアイデアがなかなか湧かない——メンタルの問題か。しかし確定申告の自動化と地域のバックオフィス代行という具体案が浮かんだ。
仕事以外でAIを使って何か作ったりしてる?趣味や生活の中で。
そういうの取り組んだ方がいいと思うんですけど、何か作るにしても何を作ればいいんだろうって感じで、アイデアがあんまり湧いてこなくて。
毎年困るのは確定申告です。妻がExcelで仕訳帳から総勘定元帳を作るスクリプトを作ってくれていて、それはAI以前からあるんですけど、仕訳のところが手間で。
freeeはクレジット連携できて、freee自体もAPI連携できるから、間接的にもう自動化できるんじゃないかな。月1,000円ぐらいで、2月だけ契約すれば十分みたいだよ。
バックオフィス的なことだけじゃなく、クリエイティブ系のこともできるんじゃないの?服の型紙とかもね。
妻がChatGPTでTシャツのデザインを作って、Tシャツ制作サービスでオリジナルを作ったりしてました。あとAdobe Stockみたいなところに投稿して、誰かが使ってくれたら収益になるとか。
妻と話していたのは、近くの商店街や地域の店に「バックオフィス困っていませんか」と声をかけて、経理などを代行しますよと。裏側はAIで自動化して効率的に回しながら報酬をもらう——そういう副業アイデアが出ました。
5. 教える仕事と磨いた刀
延べ100人以上にプログラミングを教えた経験が、AI時代の新教材として蘇るかもしれない。でも胸の奥には喪失感がある。
やりたい仕事として、人に教える仕事はまたやりたくて。AI駆動になった状態でのシステム開発の進め方を、エンジニアになりたい人に教えるサービスがあればやりたい。以前はAIが出てくる前に3〜4年、延べ100人以上にプログラミングを教えていたので。
そのノウハウを教材化できるんじゃないですか。俺も英語を教えてきた内容をAIに食わせて、生徒専用の単語道場アプリを作ったんですよ。モールス信号の練習機能まで一緒に。過去に教えた内容をデータとして食わせるだけで、すごいものができる。
AI自体の使い方を教えるレッスンみたいなのが、正直みんな求めてるんじゃないかな。「置いていかれたくない」という気持ちでAIを使っている人がすごく多いから。俺も最初はそうだったけど、今は面白くて使っている方に変わってる。
自分の磨き上げてきた刀が、もういらないから急に言われたみたいな。プログラミングをめんどくさがっていた人たちが今さらっとコードを出してくる。前だったら何ヶ月もかけて作っていたアプリが、今は1日でできてしまう。
よく言われるのは、システムの設計レイヤーを考えられる人になろうということ。でもそんなにすぐシフトできるわけじゃないので、少しずつスキルを移していかないといけないとは思ってますね。
6. AIの意外な提案力とMCP
「こうして」と指示するより「困っている」と投げた方が自由な解決策が返ってくる。MCPでGitHub・Slackとの連携も広がる。
AIをうまく使う人から聞いたんだけど、「これをこれこれでこうして」と指示するより、「困っているんだよね」とふわっと聞かせた方が、自分では思いつかなかったような解法が返ってくることが多いと。
英語の暗記アプリを続けられないという相談をしたら、AIから「AirPodsを持っていますか?」と聞かれたんだって。AirPodsのケースを開けたタイミングをトリガーにして、毎回アプリの通知を出す設定ができますって。自分でも思っていなかった観点を向こうが持ってきてくれることがある。
MCPはAPIで連携するのと似ていますが、よりAIフレンドリーな設計になっているので情報が取りやすい。GitHubのプルリクエストのリンクをClaude Codeに渡すと、変更内容の要約とレビューコメントをあげてくれます。
SlackをMCP連携させると「この3週間で私はどんなことをしてきたか」とまとめてもらえる。「先週はこういう成果を出して、ここで誰かを助けた」みたいなのをSlackから引っ張ってまとめてくれる。上司目線での評価材料も作れます。
ChatworkもMCPの分かりやすい例だよね。MCPの方がAPIよりAIが情報を扱いやすくなってる。
メンタルよわよわラジオらしくない、建設的な話でしたね。
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